教育理念

最先端の開発が求められる“先駆性”、宇宙環境のような極限条件下における高度な“信頼性”・安全が求められる“極限性”、そして様々な分野の最先端技術が総合的に組み合わされた“総合性”という特徴を有する航空宇宙工学の修得を通じて、自啓自発の精神を持ち、科学・技術の発展に貢献できる技術者を養成することが、本学科の教育理念です。

航空宇宙工学とは、文字通り、航空機、ロケット、人工衛星、宇宙ステーション、ヘリコプタ、飛行船など、“空”や“宇宙”で利用する人工物(システム)の設計・開発・利用について考える工学です。航空宇宙には他の分野にはない、あるいは、他の分野よりも際立った特徴があります。例えば、航空機やロケット、それに関わる人・データなど、航空宇宙工学が対象とするモノは、大規模で非常に複雑なシステムであり、航空宇宙工学はそれらについて考えるシステム工学の1つです。したがって、単に個別の要素技術のみを考えればよいという分野ではなく、常に全体を考えた上で物事を進めてゆく必要があります。個々の機構や構造部材、あるいはそれらをコントロールするソフトウェアなどを設計・開発してゆくときにも、常にシステム全体を意識しながら進めてゆくことになります。

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