摩耗に強い軽金属材料の研究

2022年1月29日

軽金属材料は様々な部材に使用されていますが摩耗に弱く、振動や摺動する部品は鉄鋼材料が使用され軽量化の妨げになっています。そこで、耐摩耗性のある材料と組み合わせるなど学生らと日々材料開発をしています。

小宮研究室では試作した試験片の耐摩耗性を評価するために摩擦摩耗試験機を用いています。

 

現在は、下部に板状の試験片を置いて、上部には相手材となる鋼球を3つ設置するスリーボールオンディスクという手法で行っています。上から荷重をかけて下の試験片を回転させて摩耗環境を模擬するのですが、この方法では、3点で支えるため上から加える荷重が試験片の回転軸方向と一致するため、試験片や装置に無駄な力が入りません。また、ボールであるため摩耗が緩やかに導入できるので、この手法を用いています。

この装置は試験中の摩擦力をモニタリングできるので、摩擦抵抗の時間変化と試験後の摩耗痕観察により摩耗特性の解明に役立てています。

また、学内ではありますが、本研究室の学生が理工学部先端材料科学センター主催の若手フォーラムに参加予定です。年度末で卒業研究をまとめている中ですが、4年生のうちから学会デビューに向けて議論の場を経験してもらいます。