
日本大学 理工学部 航空宇宙工学科
奥山研究室
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30.第16回 日本複合材料会議での発表報告
2025年2月27日から3月1日にかけて、東京農工大学小金井キャンパスにて開催された「第16回日本複合材料会議」において、奥山研究室マテリアルミッション班の石橋が研究成果を発表しました。取り組んできた研究が多くの関心を集め、活発な質疑応答が行われましのでその報告と発表内容をご紹介いたします。 修士1年 石橋里菜 発表タイトル「3Dプリントで成型されたPEEK樹脂の宇宙環境を模擬した紫外線照射による劣化評価」 研究概要:3Dプリンタ製材料は近年注目され始めた材料であり、宇宙での使用実績が少ないことが課題として挙げられる。そこで、本研究では、宇宙環境での主な劣化原因とされている紫外線を材料に照射し、地上試験での劣化評価を行う。照射時間が長くなるにつれて色が濃くなり、太陽光の吸収率が対数的に変化したが、弾性率や分子構造には大きな変化が見られなかったことから、紫外線による劣化は表面のみに影響を及ぼすことが示唆された。 研究室のメンバーがそれぞれの研究内容を発表することで、多くの研究者と意見交換を行い、新たな視点や課題を得る貴重な機会となりました。 今後も奥山研究室は、衛星開発を推進していきます! ・第16回日本複合材料会議HP http://www.jscm.gr.jp/conference/jccm-16/
研究室について
私たちの研究室では、地球観測、宇宙探査、宇宙利用を実現するための小型宇宙機システム技術、特殊材料技術、ロボット技術などの分野で研究活動を行っています。 また、これらの研究成果を産業界に提供する取り組みも行っています。
奥山研究室メンバー 私たちが研究を行っている分野は次の通りです。
•航空宇宙工学
•材料工学
•アビオニクスおよび組み込みシステム
•通信システム
•ナノおよびマイクロ衛星システム
•衛星システムの信頼性
•新しい宇宙システムへの宇宙環境の影響
•衛星機器
宇宙開発の分野では必ず失敗はつきものです。しかし、どんなにつらくても失敗を見つめ、
そこから学び、次の段階で活かしていく誠実な姿勢が宇宙開発の現場には必要だと思います。
私たち宇宙エンジニアは政治の力に屈してはならず、
宇宙に対して誠実に向き合っていかなければなりません。
奧山 圭一 教授
「てんこう」の打上げ:種子島宇宙センターにて