35.「てんこう2」がJAXAに引き渡されました

 先日,本研究室で開発された地球低軌道環境観測衛星「てんこう2」が研究室からJAXAに引き渡されました!研究室メンバー立会いのもと,小型衛星放出H-SSODへの収納作業も無事に完了しました.

H-SSODと「てんこう2」
H-SSODへ収納される「てんこう2」

 「てんこう2」は,新型宇宙ステーション補給機HTV-Xの小型衛星放出「H-SSOD」を用いて宇宙空間に放出される予定です.H-SSODを用いることで,国際宇宙ステーションISSよりも高い高度から衛星を放出することができ,運用期間をISS放出と比較して長くすることできます.「てんこう2」も高度500kmの地球低軌道に投入される予定です.

 「てんこう2」では,リニアトランスポンダの連続運用や,先端宇宙材料の宇宙環境劣化観測等のミッションの他に,日本大学芸術学部と共同で各種コンテンツを作成し,宇宙開発やアマチュア無線技術を多くの人々により身近に感じてもらうことを目的としています.これを「N. U Cosmic Campus(NUCC)」と呼び,日大付属高校の吹奏楽部が演奏した楽曲「We Are The World」のデータを世界中に届ける予定です.

 研究室一同,後継機である「てんこう3」の開発と共に,「てんこう2」の運用準備を進めてまいります.アマチュア無線サービスに関する情報等も随時発信してまいりますので,SNSやホームページ等をご確認頂けますと幸いです.

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